パレスチナ自治区ガザの反イスラエル集会で、ポーズをとるイスラム組織ハマスのシンワール氏=2021年5月(ロイター=共同)
【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は17日、テレビ演説し、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラム組織ハマスの最高指導者、ヤヒヤ・シンワール氏を殺害したと発表した。軍は同氏が昨年10月の奇襲攻撃を首謀したとみて行方を追っていた。ハマスは今年7月末に前最高指導者のハニヤ氏が暗殺されたばかり。短期間でトップ2人を相次いで失い、決定的な打撃を受けた。 ネタニヤフ氏はシンワール氏殺害について「ハマスの支配が衰退する重要な節目だ」と成果を誇示。ハマスが拘束する人質の解放を求めた上で、人質が解放されればガザでの戦闘の目的が達成され「戦闘が終わりに近づく」との認識を示した。 イスラエルのメディアなどによると、ガザ南部を巡回中の兵士が16日夜、武装した3人と遭遇し銃撃戦となった。3人を殺害後、うち1人がシンワール氏と似ていることに気付き、DNA型の鑑定を実施していた。シンワール氏はガザ内の地下トンネルに潜伏しているとされていた。
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