日本と欧州連合(EU)が海洋安全保障協力の強化などを盛り込んだ合意文書「安全保障・防衛パートナーシップ」を11月上旬に締結することが18日、分かった。EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が日本を訪れ、岩屋毅外相と初の日EU外相戦略対話を東京で開催して署名する。日EU外交筋が明らかにした。中国の覇権主義的な行動が念頭にある。 EUは海洋進出を強める中国を懸念しており、文書締結を通じて自由や民主主義の価値観を共有する日本との協力を深める狙いがある。中国がウクライナに侵攻するロシアに協力していることも、EU側の危機感を増幅させている。 EU加盟国は今月16日の大使級会合で草案を承認することで合意し、加盟国で構成する理事会が21日にも正式に採択する予定だ。 草案は、欧州とインド太平洋地域が地政学上や安保分野で「相互依存している」と強調。日EUの局長級で「安全保障・防衛対話」を新設して毎年開催することや、自衛隊とEU海軍部隊の共同訓練、第三国を含む合同演習の実施を盛り込んでいる。
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