【北京共同】北朝鮮が韓国軍の「領空侵犯」の物証だとして公開した無人機の写真に関し、航空分野の専門家は21日、韓国軍に配備された機体と同一の可能性があると分析した。ただ北朝鮮が同種機体を精巧に複製したとの見方もできるという。一方、韓国紙の東亜日報は21日、韓国軍が北朝鮮の「自作自演」との見方を強めていると報道。真相は不明のままだ。  米航空専門誌「アビエーションウィーク」の韓国特派員で防衛産業に精通する金ミンソク氏は、北朝鮮が公開した写真の機体は韓国軍配備の無人機と特徴が一致すると指摘。大きさのほか、主翼や着陸時の衝撃を吸収する部品、速度計、エンジンの形まで類似し「複製品であれば極めて高い技術だ」としている。  この機体は最高時速150キロ、最長4時間飛行し、約2キロの高度から光学レンズで偵察が可能。韓国軍は2020年、この機体を100機導入する事業を始めた。  北朝鮮は今月3日、9日、10日の深夜に無人機が韓国から首都平壌上空に飛来し、体制批判ビラをまいたと主張している。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。