イスラエル軍が殺害したイスラム組織ハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏の妻が、エルメスの「バーキン」とみられるハンドバッグを持つ動画が公開されました。
動画には、2023年10月のイスラエルへの奇襲攻撃の直前、シンワル氏と家族が地下トンネルに隠れる様子が映っています。
動画を公開したイスラエル軍は、シンワル氏の妻の手にあるのは480万円相当のエルメスのハンドバッグ「バーキン」とみられるとしています。
イスラエル軍報道官はXに「ガザ地区の人々は生活必需品を買う十分な金もないが、シンワルと妻は金に対して特別な愛情を持っているようだ」と皮肉まじりに投稿しました。
このニュースについて、フジテレビ・立石修解説委員室長に話を聞きます。
──今回の映像を公開した狙いをどう見る?
先週、イスラエル軍は最高指導者であるシンワル氏の殺害直前の映像を公開しましたが、シンワル氏は腕にけがも負い、銃も持っていない状態でしたが、棒切れをイスラエルのドローンに向けて投げつけるなど最後まで抵抗したと。
これに対して、ガザの一部市民からは「英雄の死に方」「誇らしい」など称賛する声が出ているといいます。
そのため、今回、妻がバーキンを持ちながら逃走する姿を公開することで、“市民が苦しんでいるのにぜいたくな暮らしを楽しんでいた身勝手な人間たち”とアピールし、ハマスへの反感を高める狙いがあると思います。
──今後ハマスの士気に影響は出てくる?
ハマス側も動揺しているとは思うのですが、一方で「停戦や人質返還で妥協はしない」という声明を出していて、戦闘が続く可能性があると思っていいと思います。
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