【北京=河北彬光】中国南東部の浙江省寧波市で22日、登校中の女児と母親が男に切りつけられる事件があった。複数の中国メディアが報じた。在上海日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。中国では最近、子どもが刃物で襲われる事件が相次いでいる。

◆地元警察は詳細を明かさず

 報道や地元警察によると、22日午前6時40分ごろ、寧波市海曙区で、母親が女児を連れて登校していたところ、集合住宅の門付近で男に切りつけられた。母子は病院へ搬送されたが、容体は分かっていない。男はその場で警察に取り押さえられた。

中国・北京の天安門広場(資料写真)

 地元警察は男が50歳だと発表したが、被害者に女児が含まれることや、容疑者の動機面は明らかにしていない。  中国では6月に江蘇省蘇州市で日本人母子ら3人が刺されたほか、9月には広東省深圳市で日本人学校の男児(10)が登校中に男に刺殺される事件が起きた。経済停滞などで社会の不満がたまり、子どもや外国人が襲われるケースが相次いでいるとの指摘が出ている。 

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