北京の警察によりますと、日本時間の28日午後4時半ごろ、北京市北西部の路上で、通行人が男に刃物で切りつけられました。

5人がけがをし、このうち3人は未成年だということです。

被害にあった人たちは病院に搬送され、いずれも命に別状はないとしています。

北京の日本大使館によりますと、被害者に日本人は含まれていないということです。

警察は50歳の男をその場で拘束し、詳しい状況を調べています。

現場は商店や住宅が建ち並ぶ地域にある小学校に面した交差点付近で校門から100メートルほど離れた場所です。

北京の日本大使館は現地に滞在する日本人に対して、外出の際は周囲の状況に注意し、複数で行動するなどの安全対策を呼びかけています。

中国では、学校に通う子どもが被害に遭う事件が各地で相次いでいて、南部深セン※では先月、登校中の日本人学校の男子児童が男に刃物で襲われて、死亡する事件が起きています。

※センは「土」偏に「川」

現場近くの店舗の女性「学校から小学生が出てきた時に事件」

現場近くの店舗に勤務している女性は、NHKの取材に対して「授業が終わり、学校から小学生が出てきた時に事件が起きた。ひとりの人物が刃物を振り回し、3人の子どもと2人の保護者がけがをした。刃物を振り回していて、誰も近づけなかった。現場は大混乱だった」と話していました。

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