【ワシントン=浅井俊典】米大統領選は、11月5日の投開票まで29日で残り1週間となった。初の女性大統領を目指す民主党のハリス副大統領(60)と返り咲きを期す共和党のトランプ前大統領(78)の争いは、大接戦のまま最終盤に入った。政治サイト、リアル・クリア・ポリティクス(RCP)によると、トランプ氏が全米の平均支持率で初めてハリス氏を上回り、激戦7州全てでもリードした。

◆激戦7州すべてでトランプ氏がリード

 RCPによると、全米の平均支持率はトランプ氏が48.6%で、ハリス氏は48.4%。トランプ氏がリードするのは、ハリス氏が8月に民主党候補になって以来初めてとなる。  選挙結果の鍵を握る激戦7州では、南部ジョージア州でトランプ氏がハリス氏を2.3ポイントリード。他の6州でも0.1~1.5ポイントの僅差ながら上回っている。  バイデン大統領(81)の撤退を受けて出馬したハリス氏は刷新感を演出して勢いを維持してきたが、今月中旬以降は勢いが鈍化した。トランプ氏はバイデン政権の経済や外交政策を批判し、現状に不満を持つ有権者の取り込みを図っている。 

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