北朝鮮が弾道ミサイルを発射し南北間の緊張が一層高まる中、韓国の拉致被害者団体による北朝鮮へのビラ飛ばしがストップされる事態となりました。
10月31日朝、北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射しました。
韓国の拉致被害者家族会はこの日、南北境界に近い坡州市で横田めぐみさんをはじめ、北朝鮮による拉致被害者の情報を求めるビラを北朝鮮へ飛ばすと予告していました。
しかし現場に近づくと数多くの警察車両、警察官がいて警戒に当たり緊迫した様子となりました。
地元、坡州の市長は「ここで対北朝鮮ビラを飛ばしてはいけません。現在は法律違反です」とビラ飛ばしを阻止しようとすると、韓国の拉致被害者家族会の会長は「これは北朝鮮へのビラではありません。拉致された家族のニュースを送るためのものです」と反論します。
こうしたやりとりの結果、地元自治体がこの地域でのビラ飛ばしを禁止にしたほか、北朝鮮の反発を懸念する地元住民たちからの反対を受け、中止となりました。
韓国拉致被害者家族会会長は「このチラシは、拉致された家族からのニュースレターです。死ぬ前に一度会いたいという願いなんです」と訴え、今後もビラを飛ばす意向を示しました。
しかし、地域住民の反発は必至で、南北間の緊張が市民間の溝を生む形となっています。
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