ロシアのラブロフ外相とモスクワを訪問している北朝鮮のチェ・ソニ外相との会談が1日、始まりました。
会談の冒頭、ラブロフ外相は「両国の軍の間には、非常に緊密な関係が確立されているほか、安全保障当局どうしでも、両国の国民にとって重要な役割を果たすことができるようになっている」と述べました。
これに対し、チェ外相は「キム・ジョンウン(金正恩)総書記は、特別な軍事作戦が始まった当初から、ロシア軍とロシア国民の聖戦を一貫して強力に支援するよう指示している。勝利の日まで常にロシア側に立つことをあらためて保証したい」と応じました。
会談では、キム・ジョンウン総書記のロシア訪問に向けた調整のほか、北朝鮮の部隊のロシアへの派遣やロシアと北朝鮮が署名した有事の際の軍事的な支援などを明記した包括的戦略パートナーシップ条約などについて協議されるものとみられます。
今回の会談は、ロシアに北朝鮮が部隊を派遣したとして、各国が警戒を強める中での開催となったことからどのような協議が行われるか注目されます。
また、ロシア外務省によりますと、両外相は、会談に先だってシベリア鉄道の起点であるモスクワ市内のヤロスラブリ駅を訪れ、1949年に北朝鮮の建国の父とされるキム・イルソン(金日成)主席が鉄道で旧ソビエトを訪問したことを記念するプレートの除幕を行い、両国の結束を誇示しました。
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