アメリカのニュースサイト、アクシオスは10月31日、複数のイスラエル当局者の話として、イランがイスラエルに対して近く報復攻撃を行う可能性があると伝えました。
攻撃は、イランの領土からではなく、隣国イラクの親イランの民兵組織が行うとみられていて、多数の無人機や弾道ミサイルを使って行う可能性があるとしています。
また、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズも複数のイラン当局者の話として、イランは、イスラエルへの攻撃の準備を進めているとしたうえで、その時期は、今月5日に行われるアメリカ大統領選挙のあとに行う可能性が高いと報じています。
イスラエルへの報復についてイランは当初、慎重に判断する姿勢を示していましたが、革命防衛隊のトップ、サラミ総司令官は10月31日の演説で「われわれは、イスラエルに対して想像を絶する対応をとるだろう」と述べ、攻撃の可能性を示唆しました。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は10月31日、演説し、「イスラエルはいまや、イランに対してより自由な行動ができる。必要に応じてイランのあらゆる場所に到達することができる」と述べ、イランをけん制しました。
イスラエルは、イランから大規模なミサイル攻撃を受けた対抗措置として、先週、イランの軍事施設を攻撃しましたが、イランが再び攻撃に踏み切ることになれば、地域の緊張がさらに高まるおそれがあります。
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