劇作家で俳優の野田秀樹さんが率いる劇団「NODA・MAP」の新作舞台『正三角関係』のロンドン公演が31日、サドラーズ・ウェルズ劇場で開幕しました。
『正三角関係』は、ロシアの文豪ドストエフスキーの小説「カラマーゾフの兄弟」をベースに、花火師一家「唐松族(からまつぞく)の三兄弟」の運命が描かれています。
その三兄弟を演じるのが、いずれも海外の舞台は初めてとなる松本潤さん、長澤まさみさん、永山瑛太さんで、長澤さんは、三男とともに、物語のカギを握る女性も演じています。
日本国内の三都市での公演をを経て行われる今回のロンドン公演は、英語字幕が付いた日本語での上演で、11月2日までのチケットはすでに完売したということです。
NODA・MAPは、野田さんがイギリス留学を終えた翌年の1993年に設立され、2022年にもロンドンで「ロミオとジュリエット」をモチーフにした舞台『Q』の公演を行っています。
2年ぶりとなるロンドンでの公演について野田さんは「世界最大の演劇の中心地であるロンドンの観客がこの作品をどのように受け止めてくれるのか、興奮と少しの緊張を感じている」と期待を示しました。
初日の公演では、随所に交えられたダジャレやジョークに笑いが起き、公演終了後のカーテンコールでは出演者が、盛大なスタンディングオベーションで迎えられました。
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