ウクライナの警報アプリの通知を表示した画面。短時間に連続で警報が鳴ったことが分かる=2日(共同)

 【キーウ共同】ウクライナに対するロシアの無人機(ドローン)攻撃が激しくなっている。ゼレンスキー大統領は10月の襲来が計2千機に上ったと発表。地元メディアは月間で過去最多を更新したと伝えた。首都キーウ(キエフ)でも夜間の攻撃は日常で死者も出ている。度重なる警報が市民の不安感を増幅させる。  警報はスマートフォンアプリなどで通知され、日本のJアラート発出時のような緊張が走る。特に激しかった10月18日や25日の夜には、キーウで深夜から翌朝に掛けて1時間に1回のペースで警報が鳴り、11月2日は日中も続いた。  無人機の多くは防空システムで迎撃されるが、飛び散った破片で被害が出る。地元メディアによると、キーウでは18日の攻撃で破片が住宅の窓を突き破り、女性が重傷を負った。25日は高層住宅火災が発生し、10代の少女が死亡した。  ロシアの侵攻開始から約2年9カ月が経過し、警報が鳴っても地下鉄駅などのシェルターへ避難する人は少ない。市民からは「運悪く破片が飛んできたら諦めるしかない」との声も漏れる。


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