まれにみる大接戦が繰り広げられているアメリカ大統領選挙は、あと4時間ほどで投票が始まります。

初の女性大統領誕生か、あるいは返り咲きか。
2人の大統領候補は、勝利のカギを握る激戦州ペンシルベニアで、深夜まで「最後のお願い」を繰り広げました。

民主党・ハリス副大統領:
投票まであと1日だ。勢いに乗っている。勢いは私たちの味方だ。

アメリカ史上初の女性大統領を目指す、民主党のハリス副大統領(60)。
選挙戦最終日は、勝敗を左右するといわれる最大の激戦州ペンシルベニアの4カ所で演説を行いました。

民主党・ハリス副大統領:
私は意見の異なる人の話に耳を傾けます。意見の異なる人を敵だとは思いません。それどころか意見の違う人には話をする場所を与えます。これが本当のリーダーのすることです。強いリーダーのすることです。

日本時間午前11時過ぎから行われたハリス氏の演説では、トランプ前大統領との違いを強くアピール。そして…。

民主党・ハリス副大統領:
国が政党や自分自身より上である。そして、アメリカの全ての人のために大統領になると誓います。

日本時間午後1時ごろから始まった最後の演説には、世界的な人気歌手レディー・ガガさんが登場。
アメリカの愛国歌「ゴッド・ブレス・アメリカ」を歌うと、次のように話しました。

レディー・ガガさん:
私は全てのアメリカ人のための大統領となる人に投票する。あす、全ての声を確実に届けましょう。さあ行こう!

ハリス陣営は最終演説に3万人が集まったと発表しました。

一方、「YOUNGMAN」のメロディーに乗せてダンスを披露したのは、共和党のトランプ前大統領(78)。
130年ぶりの返り咲きを目指します。

共和党・トランプ前大統領:
皆4年間待っていた。この日だけは投票に行ってくれ。金はいらない、ただ1票を投じてほしい。

7つの激戦州のうちノースカロライナ、ペンシルベニア、ミシガンの3つの州を回り、トランプ氏が訴えたのはハリス氏への批判でした。

共和党・トランプ前大統領:
カマラ(ハリス氏)!おまえはクビだ!ここから出て行け!おまえはクビだ!

また、バイデン政権での経済対策や移民対策などを猛烈に批判。

共和党・トランプ前大統領:
カマラ・ハリスは物価の高騰や経済的な苦痛、海外の戦争や混乱、これまでに見たこともないようなアメリカ南部の国境への侵入を招いた。彼女は大惨事だ!カマラの4年間はアメリカの労働者、自動車産業をはじめ、全ての労働者に経済的な地獄しかもたらさなかった。

そのうえで、「カマラが壊したものを自分が直す!」と語り、会場からはUSAコールが上がりました。

最後に笑うのはトランプ氏か、それともハリス氏か。
まれに見る大接戦となっているアメリカ大統領選挙の投票は約4時間後に始まります。

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