熱波の中、サン・ピエトロ広場近くで傘をさして日差しを避けながら自撮りする女性=7月、ローマ(ロイター=共同)

 【ブダペスト共同】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は7日、2024年の世界平均気温について、産業革命前と同程度の1850~1900年の推定平均気温と比べ上昇幅が1・55度を超える見通しで、初めて1・5度を上回る年となることがほぼ確実だと発表した。  地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では、年ごとの変動を除いた平均気温の上昇幅を1・5度に収めることが目標だが、達成が危機的状況に陥っていることが改めて浮き彫りになった。  同気象機関は、11日から始まるCOP29首脳級会合の「起爆剤」にして、温室効果ガス排出削減などの対策強化につなげるよう訴えた。


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