アメリカ大統領選挙で勝利した共和党のトランプ氏は12日までにアメリカメディアに声明を出し、国連大使に議会下院の共和党指導部ナンバー3の要職を務めるエリス・ステファニク議員を指名する考えを明らかにしました。
ステファニク氏は大統領選挙で応援演説を行うなどトランプ氏を強く支持していて一時は副大統領候補への起用も取り沙汰されていました。
トランプ氏は声明の中で、ステファニク氏について「信じられないくらい強く、タフで賢い、アメリカ第一主義の戦士だ」と評価しています。
ステファニク氏とは
エリス・ステファニク氏は東部ニューヨーク州出身の40歳。
2014年にニューヨーク州選出の連邦議会の下院議員に30歳の若さで初当選し、今回、大統領選挙と同じ日に行われた下院の選挙で6回目の当選を果たしました。
ステファニク氏は、議会下院の党指導部でナンバー3の役職の党会議議長を務めています。
3年前、トランプ氏の批判を続けていた議員が党会議議長を解任されたのに伴い、トランプ氏への支持を打ち出していたステファニク氏がその後任につきました。
ステファニク氏は今回の大統領選挙でもトランプ氏への支持を表明し、選挙集会で演説するなどして支援していました。
またCNNテレビは、前のトランプ政権で上級顧問を務め、トランプ氏のスピーチライターでもあったスティーブン・ミラー氏が政策担当の次席補佐官として起用されると報じました。
これについて副大統領に就任するバンス氏は、SNSで「すばらしい人選だ。おめでとう!」と投稿し、ほかのアメリカメディアもミラー氏の起用が固まったものと伝えています。
ミラー氏は移民に対する強硬な姿勢で知られていて、内政、外交ともにトランプ氏が重視する政策の遂行のため、中心的な役割を果たすポストの人選が進んでいます。
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