APEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が15日、南米ペルーで開幕するのを前に各国首脳が続々と現地入りしています。

中国の習近平国家主席は14日、首都リマに到着し、ペルーのアドリアンセン首相の出迎えを受けました。

ペルーは中国主導の経済圏構想「一帯一路」に参加していて、リマの北約60kmにある「チャンカイ港」には中国が巨額を出資しています。

習主席は14日、「チャンカイ港」の開港にあわせて、ペルーの政府系新聞「エル・ペルアーノ」に寄稿しました。

見出しには「中国とペルーの友好の船:明るい未来に向けて出航しますように」とあり、開港により、両国間の海上輸送が「23日間」に短縮でき、ペルーにも雇用を生み出すことが可能だとアピールしています。

一方、アメリカではこの港が「中国の海軍の拠点になるおそれがある」と警戒感を強めています。

バイデン大統領は14日夕方現地入りし、16日には任期中最後になるとみられる習主席との首脳会談に臨む予定です。

また、石破首相はAPEC期間中、習主席やバイデン大統領のほか、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領とも会談する予定です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。