アゼルバイジャンで開催中の国連の気候変動対策会議=COP29で、アルゼンチンの代表団が、交渉から離脱して帰国するよう本国から指示されたことが分かりました。

アルゼンチンの代表団がCOPからの帰国を命じられた理由は明らかになっていませんが、アメリカのワシントン・ポスト紙はアルゼンチンのミレイ大統領が温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱を検討していて、帰国を指示したと報じました。

ミレイ大統領は過去に気候変動について「社会主義者の嘘」と発言していて、同じく気候変動対策に否定的なアメリカのトランプ次期大統領と親しいとされています。

一方、フランスのパニエリュナシェ環境相は14日、来週に予定されているCOP29の閣僚級会合に参加しないと明らかにしました。

アゼルバイジャンのアリエフ大統領が、フランスが海外領土で罪を犯しているなどと批判したことが「容認できない」と反発しています。

COP29をめぐっては、日本や中国など多くの首脳が欠席しているほか、アメリカのトランプ次期大統領がパリ協定を離脱する方針を示していて、政治的な波乱が続いています。

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