【台北=共同】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席のかつての政敵で、汚職で失脚した薄熙来・元重慶市共産党委員会書記の息子の薄瓜瓜氏が台湾出身の女性と結婚することが決まり、13日台湾に到着した。台湾メディアが伝えた。近く台湾で披露宴を開く。
薄瓜瓜氏は父が失脚した真相の一端を知っているとみられる。台湾メディアによると、台湾の情報当局も薄瓜瓜氏の動向に注目している。
相手の女性は北東部・宜蘭県の病院経営者一族の出身で、海外に留学していた。薄瓜瓜氏も英国や米国に留学経験があり、2人は留学中に知り合った。薄瓜瓜氏は女性の実家にあいさつなどをするため台湾入りした。
薄熙来氏は、習指導部が発足する2012年の第18回共産党大会前に、規律違反を理由に失脚。13年に収賄罪などで無期懲役が確定した。薄熙来氏と習氏は中国の高級幹部子弟「太子党」の代表格としてライバル関係にあり、失脚の背景には激しい権力闘争があったとの見方が根強い。
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