中国南部の広東省珠海では、今月11日、運動施設にいた大勢の人たちが暴走した車にはねられ、35人が死亡、43人がけがをしました。

車を運転していた62歳の男の容疑者はその場で拘束され、警察は、離婚後の財産分与をめぐる不満が動機だとする見方を示しています。

発生から18日で1週間となりましたが、現場は今も門が閉じられ、立ち入りができず、付近では、警察などが厳重な警戒を続けていました。

住民たちは18日も、門の前に花を手向け、手を合わせていましたが、直後に当局の関係者とみられる人物が花を撤去したうえ、NHKの取材班に対しても「ここで撮影してはいけない」と話し、取材を中断させました。

また、一部の香港メディアは、警察の当初の発表文では容疑者は離婚後の財産分与をめぐる裁判所の判決に不服だったと記されていましたが、その後、削除されたと伝えています。

中国では16日も、東部の江蘇省にある学校で、刃物を持った男に襲われ、8人が死亡、17人がけがをする事件が起きていて、相次ぐ公共の場所での殺傷事件に当局が神経をとがらせているものとみられます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。