<連載 ミャンマーの声>  「軍や警察は徴兵制で商売している」。ミャンマーに住む50代男性は苦々しげに言い表す。ミャンマー国軍は2月、徴兵制の実施を発表した。2021年2月にクーデターを起こした国軍は、民主派や少数民族との内戦が続く中で、徴兵制で兵力不足を補う目的とみられるが、男性の言葉は何を指すのか。(北川成史)

◆国外に出ようとすると…

 男性は今年10月、最大都市ヤンゴンの国際空港から海外に渡航した。チェックインを済ませ、出国手続きに向かう途中、軍や警察関係者とみられる当局者約10人が待っていた。当局者はパスポートやビザ、復路の航空券の提示を求め、宿泊先についても尋ねてきた。

ヤンゴン国際空港

 短期の旅行と証明できたため出国できたが、徴兵制発表後、こうしたチェックが強まっているという。国軍は2月、男性18〜35歳、女性18〜27歳を対象に徴兵制の実施を発表。8月には35歳超の男性による民兵組織をつくる方針も表明した。

◆「徴兵逃れ防止」だけではないようで

 冒頭の男性によると、若者を中心に...

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