習近平国家主席は20日、ブラジルの首都ブラジリアでルーラ大統領と会談しました。

この中で、両者は中国が世界各地で展開する巨大経済圏構想「一帯一路」とブラジルの開発戦略を連携させるとともに、農業や貿易・投資、それにインフラやエネルギー分野などで協力関係を強化していくことで合意しました。

ブラジルが「一帯一路」に参加するかどうかが注目されていましたが、連携にとどめた形で、欧米各国との関係にも配慮したものとみられます。

習主席は今回、ペルーでのAPEC=アジア太平洋経済協力会議とブラジルでのG20=主要20か国の首脳会議に出席するため、南米を訪れました。

訪問中、習主席は、日本を含むあわせて16か国の首脳と相次いで会談して、外交攻勢を強めた形で、中国に強硬な姿勢を示してきたアメリカのトランプ次期大統領の出方に備えるとともに、国際社会でのみずからの影響力を強化しようというねらいがうかがえます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。