グレネル元米国家情報長官代行=ロイター

【ワシントン=共同】ロイター通信は22日、トランプ次期米大統領がロシアのウクライナ侵略を巡る問題に対応する特使を新たに設け、グレネル元国家情報長官代行の起用を検討していると報じた。実際に就任すれば、早期の戦闘終結を模索するトランプ氏の下で重要な役割を担うことになる。

グレネル氏は、トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領が9月にニューヨークで会談した際に同席した。ロシア軍が支配するウクライナ領に「自治区」を設ける和平案を主張したほか、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)への早期加盟に反対の考えを示している。

グレネル氏は欧州に精通していることで知られ、トランプ第1次政権で駐ドイツ大使やセルビアとコソボの和平交渉に関する大統領特使を務めた。第2次政権で国務長官候補として取り沙汰されたが、トランプ氏はルビオ上院議員を指名すると発表した。

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