イタリアのタヤーニ外相(同国外務省提供・共同)
【ローマ共同】今年の先進7カ国(G7)議長国イタリアのタヤーニ外相は、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの北朝鮮の派兵について「紛争の危険な拡大」と深刻な懸念を表明した。北朝鮮と関係が深い中国に対し、ロシア支援をやめさせるよう影響力発揮を求める考えを示した。25~26日のG7外相会合前に、共同通信の書面インタビューに応じた。 「米国第一」を掲げるトランプ前米大統領の返り咲きで、G7の枠組みが揺らぐ懸念がある。「欧米の固い絆を一層強化するようトランプ(次期)政権と取り組む。G7の結束と役割を維持できると確信している」として悲観視を拒否した。 イタリア中部フィウッジとアナーニで開かれる外相会合には、岩屋毅外相を含むG7メンバーのほか、韓国の趙兌烈外相らも参加する。ロ朝軍事協力への対応や中東情勢などが議題となる。 タヤーニ氏は、ウクライナの和平実現に向けた中国の役割の重要性を強調し「ロシアへの派兵を含め、地域や世界の安全保障を脅かす北朝鮮の行動を抑止する上でも大きな影響力を持ち得る」と指摘した。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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