アメリカの住宅街で、高級車「ロールスロイス」に乗り込み、車内で暴れるクマの姿がカメラに捉えられた。クマは他にも高級車を狙い、被害者は保険会社に被害を提出したという。しかし、実はこのクマ、着ぐるみを着た人間で自作自演の保険金詐欺だった。

高級車の車内で…暴れるクマ

アメリカ・ロサンゼルスで1月に撮影されていたのは、高級車ロールスロイスの車内でガサゴソとうごめく黒い影。その正体は、巨大な“クマ”だ。

車内で暴れるクマとみられる黒い塊
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エサを求めているのか、あるいは好奇心からか。住宅街に現れた“クマ”は器用に車のドアを開け、車内で暴れていた。

しかもこの“クマ”、別の車にも入り込み車内を荒らしていた。そしてなぜか乗り込んだ車はベンツなどの高級車ばかりだった。

車内に残ったクマとみられる爪痕(California Department of Insurance)

事件後、撮影された車内の写真には、シートやドアに数多くの爪痕が残されていた。

車上荒らし…実はウソの“クマ被害”

その後、車の持ち主は保険会社に防犯カメラや被害写真を提出し、保険金を請求した。しかし、保険会社は被害の様子に違和感を覚え、首をかしげたという。

なぜか6本の爪痕が残る車内(California Department of Insurance)

というのも、シートにつけられた“クマの爪痕”をよく見ると、クマは5本指にも関わらず爪痕が6本だった。

犯人が着ていた巨大クマの着ぐるみ(California Department of Insurance)

実はこの“巨大クマ”の正体は、着ぐるみをまとった人間で、保険金を狙った犯行だったのだ。

巧妙なだましの手口だが、映像を見た生物学者は「明らかに着ぐるみを着た人間」ときっぱり断言。

警察は保険金詐欺などの疑いで、犯行に及んだ4人を逮捕した。“巨大クマ”による被害額は、日本円で2000万円以上にも及ぶという。
(「イット!」 11月15日放送より)

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