関経連の松本会長㊧は何副首相に万博への協力を呼び掛けた(27日、北京市)

【北京=上阪欣史】中国を訪問中の関西財界代表団は27日、北京の人民大会堂で何立峰(ハァ・リーファン)副首相を表敬訪問した。2025年4月に開幕する国際博覧会(大阪・関西万博)への協力を求めたことに対し、何副首相は「中国から代表団を派遣する」と述べた。万博に合わせて要人が来日する可能性を示唆した。

何副首相は4人いる副首相の一人で経済・金融政策を統括する。習近平(シー・ジンピン)国家主席の最側近の一人とされる。今回、関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)や大阪商工会議所の鳥井信吾会頭(サントリーホールディングス副会長)ら約70人が1時間弱会談した。

万博への代表団派遣について何副首相からは規模や派遣時期などの言及はなかったものの、「(万博に)強い期待感を示してもらった」(松本会長)という。

また中国に駐在する日系企業の従業員とその家族の安全確保を要請したところ、何副首相は「安心・安全は必ず守る」と返答した。何副首相は「世界は大きな困難に直面しているが、様々な課題を乗り越えウィンウィンに発展することが大事だ」と述べ、日本との経済関係強化に意欲を示した。

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