27日、イスラマバードで警戒する治安当局者ら=AP

【イスラマバード=共同】パキスタン治安当局は26日夜、首都イスラマバード中心部に陣取った野党パキスタン正義運動(PTI)支持者のデモ隊の強制排除に乗り出し、地元警察当局は26日に600人以上を拘束した。PTIは27日、デモ中止を発表した。

PTIは治安部隊による銃撃があったとし、X(旧ツイッター)に支持者だとする複数の遺体の写真を投稿。多数の死傷者が出たと主張したが、詳細は分かっていない。強硬姿勢を鮮明にしたシャリフ政権に対するPTIの反発は強く、対立は続きそうだ。

イスラマバードでは商店街が閉まり、インターネットの使用が制限され、市民生活に影響が出ていた。在パキスタン日本大使館も在留日本人に不要不急の外出を控えるよう呼びかけていた。

PTIは昨年8月から拘束が続くカーン元首相の釈放を要求。デモはカーン氏の呼びかけで24日に始まった。パキスタン政府は首都につながる主要道路を封鎖するなど厳戒態勢を敷いたが、デモ隊は突破していた。

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