日本からの便で上海浦東国際空港に到着した乗客ら=30日(共同)
【上海共同】中国が30日、日本人への短期滞在ビザの免除措置を約4年半ぶりに再開した。滞在可能期間は30日以内。国内経済が減速する中国は、日本との経済交流や貿易促進につなげたい考え。ただ相次ぐ無差別殺傷事件などにより安全面への不安が高まっており、渡航者が大幅に増えるかどうかは未知数だ。 中国に進出する日系企業からは「中国出張がしやすくなる」との声が出ている。上海事務所を置く日本の自治体は、往来が増えれば「中国と結ぶ直行便の就航につながる」と期待を高めている。 上海浦東国際空港では30日朝、さっそくビザ免除を利用して到着した人の姿が見られた。観光旅行で来た会社員(37)は「ビザ免除が決まりすぐチケットを買った。安全面の心配もあるので観光客はすぐには増えないのではないか」と話した。 日本政府観光局によると、日本人の中国渡航者数は新型コロナウイルス流行前の2019年で約267万人。中国の大手旅行会社によると、同年の中国への旅行者数は各国別で日本が最多だった。 今回のビザ免除措置は25年末まで。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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