北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は29日、訪朝中のロシアのベロウソフ国防相と会談した。米英がウクライナに供与した長距離ミサイルでのロシア領土攻撃を認めたことを、金氏は「直接的な軍事介入」と非難。「ロシアが断固たる行動を取るのは、正当防衛権の行使だ」と述べ、新型の中距離弾道ミサイルを使ったロシアによる攻撃を支持した。
朝鮮中央通信が30日伝えた。ウクライナ侵攻を続けるロシアへ北朝鮮兵を派遣するさなかの会談で、金氏は「北朝鮮の政府と軍隊、人民は今後も、国家の主権と領土を守ろうとするロシアの政策を変わらず支持する」と強調した。
金氏は兵士派遣に言及していないが、ベロウソフ氏の訪朝は「両国軍の相互協力、関係発展を推進する有益な契機になるだろう」と述べた。
韓国の専門家は、今回のベロウソフ氏の訪朝でロ朝は戦況を共有し、北朝鮮からの追加の兵士派遣や兵器支援のほか、見返りとなるロシアからの軍事技術の支援などを協議する可能性があるとの見方を示している。
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