今年のノーベル文学賞受賞が決まった韓国の女性作家ハン・ガン(韓江)さん(54)の代表作「少年が来る」は、1980年に民主化を求める市民らを軍が虐殺した「光州事件」がテーマで、犠牲者の少年を主人公のモデルとした。いまだに事件を「暴動」とする主張がある中、少年の母親は受賞をきっかけに真相が広く知れ渡ることを期待すると語った。  主人公のモデルは当時15歳で軍に殺害された文在学さん。文さんの母親、金吉子さん(83)が11月下旬、南西部光州の自宅で共同通信のインタビューに応じた。  光州事件では抵抗活動をした160人以上が犠牲となった。文さんは高校に進学したばかりだった。デモに加わって数日目、金さんが帰宅しない息子に会いに行き「今日は家に戻って夕食を食べよう」と伝えたが帰って来ず、翌日未明、軍に射殺された。  軍事政権の報道統制下で、事件は「北朝鮮の扇動を受けた暴動」と伝えられた。民主化を経て真相が一般に知られるようになったが、今でも保守系の政府関係者や極右団体が暴動と主張することがある。(光州共同)

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