【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(12月1日の動き)
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ウクライナ EUの新大統領などがキーウ訪問
ウクライナでは、EU=ヨーロッパ連合の新しい大統領に就任したコスタ氏と、外相にあたる新しい上級代表に就任したカラス氏が、就任初日の12月1日、そろってキーウを訪れました。
コスタ氏と記者会見を行ったゼレンスキー大統領は、ロシアとの停戦交渉を始める可能性について「ウクライナの立場が強化されたあとに交渉の議題を決めることができる」と述べ、より射程の長い兵器の十分な供与やNATO加盟の正式な手続きの開始など、十分な安全保障を確約されることが、交渉を検討する条件だという認識を示しました。
さらに、NATO加盟に関連して、ゼレンスキー大統領は、ロシアに占領されている地域も含めてすべての領土が対象になるべきだという考えを示しました。
一方、EUのコスタ大統領は、ウクライナ支援のために、ロシアの凍結資産の収益を利用して、来年1月から毎月15億ユーロ、日本円にして2300億円余りを充てる計画について表明した上で「EUは何があろうともウクライナとともにある」と述べ、EUの支援は揺るがないと強調しました。
英国防省“ロシア軍 ウクライナのベリカ・ノボシルカ東側に”
イギリス国防省は12月1日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州のベリカ・ノボシルカの東側に急速に前進しているという分析を公表しました。
ベリカ・ノボシルカはウクライナの防衛線の要として機能していた場所で、ことし10月にロシア軍が掌握したドネツク州の拠点ブフレダルからおよそ30キロの場所にあります。
この場所は、ブフレダルを掌握されたことでロシアの攻撃に対してぜい弱になっていて、ドネツク州西部の防御が手薄な地域へのロシアの進軍が増加しているということです。
イギリス国防省は、ロシア軍がウクライナ側を攻撃することで主要な補給路を脅かしているという見方を示しています。
ウクライナ “11月 ロシア軍の一日あたり死傷者が2030人の日が”
ウクライナ国防省は12月1日、軍参謀本部の情報として、11月、ロシア軍の一日あたりの死傷者が2030人となった日があると発表しました。
これは一日の死傷者数としては、おととしの侵攻開始以来、最も多くなったとしていて、ロシア軍が犠牲をいとわない形で激しい攻撃を続けているとみられます。
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