ソウル市内で韓国の尹錫悦大統領の退陣などを求めてデモ行進する人たち=5日(共同)
【ソウル共同】韓国最大野党「共に民主党」は5日、野党6党が「非常戒厳」を憲法違反だとして国会(定数300)に提出した尹錫悦大統領の弾劾訴追案について、7日午後7時(日本時間同)ごろに採決する見通しだと明らかにした。与党「国民の力」の韓東勲代表は「可決されないよう努力する」と反対を表明。採決では野党と無所属の計192人が賛成するとみられるが、可決に必要な在籍議員の3分の2には届かず、与党議員8人以上が造反するかどうかが焦点だ。 一方韓国メディアによると、捜査当局は5日、戒厳令を進言したとされ、内乱罪などで告発された金龍顕前国防相を出国禁止措置とした。捜査を始めたもようだ。 世論調査会社リアルメーターが5日発表した調査結果では、73・6%が弾劾訴追に賛成した。韓氏は弾劾訴追には反対の立場だが、世論をにらんで戒厳令を容認しない姿勢を改めて強調。尹氏に離党を求める考えも示している。 尹氏は5日、辞意を表明していた金氏の免職を承認。後任の国防相候補に崔秉赫駐サウジアラビア大使を指名した。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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