米国のキャンベル国務副長官は4日、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領による「非常戒厳」の宣布について、「尹大統領はひどく判断を誤った」との考えを示した。米政府は尹氏が非常戒厳を撤回したことでひとまず胸をなでおろしたが、不信感も残っている。
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韓国国会は4日未明に非常戒厳の解除要求決議を可決し、尹氏は非常戒厳を撤回した。キャンベル氏はワシントンでのイベントで、非常戒厳の宣布について「与野党が非常に問題のある措置だと合意している」と指摘。「人々が非合法なプロセスだと明らかにした」とも述べ、国会や市民が「民主主義の強固さ」を示したと評した。
米側は非常戒厳の宣布について、韓国政府から知らされていなかった。キャンベル氏は韓国政府内の多くのカウンターパートが今回の事態について「非常に驚いていた」とも語った。
またサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は4日のワシントンでの講演で、韓国側に今後も「民主主義の重要性」を公式、非公式の形で伝えていくと強調した。サリバン氏は非常戒厳の宣布について「テレビで知った」と驚きを隠さず、米側の「深い懸念」を引き起こしたと語った。
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