ノルウェーにある、ノーベル平和賞を運営する組織の関連団体「ノーベル平和センター」は受賞者について若い人たちに知ってもらい教育に役立てようと、毎年、地元の公共放送とともにその功績などをまとめた映像やスライドを作り、各地の学校に配っています。

ことしは日本として50年ぶり2回目の受賞となる日本被団協に関する教材が作られ、首都オスロの高校では5日、生徒たちが折り鶴を作ったあと、広島で被爆し、白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんの生涯や、核兵器廃絶を訴えている日本被団協の活動などについて学びました。

そしてグループごとの話し合いでは、ウクライナ侵攻を続ける隣国ロシアなどが核による威嚇を繰り返す中、核兵器を使わせないよう国際社会が働きかけていくべきだという意見などが出されました。

16歳の女子生徒は「日本被団協はとても重要な組織で、被爆者たちの声に耳を傾けることが大事だと学びました。この問題についてもっと詳しく知りたいので、家族と一緒に授賞式を見ます」と話していました。

「ノーベル平和センター」の担当者は「被爆者の証言を知ってもらうことに重点を置いた。生徒たちには原爆の投下がどんな大惨事だったのかを理解し、語り継いでいってほしい」と話していました。

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