「アルテミス計画」でアメリカは、アポロ計画以来およそ半世紀ぶりとなる、宇宙飛行士による月面探査を目指しています。
NASAは5日に記者会見を開き、宇宙飛行士が月面着陸を行うミッションの実施をこれまで目標としていた2026年の9月から、2027年半ばに遅らせると発表しました。
これに先だって行われる、宇宙飛行士が乗った宇宙船が月を周回する試験飛行についても7か月ほど遅らせて、2026年4月を目標にするということです。
今回の変更は宇宙飛行士の生命維持に関わるシステムへの対応に時間がかかることなどが背景にあるということです。
アメリカの宇宙開発をめぐって、トランプ次期大統領は新政権でのNASAの長官にIT企業を創業した実業家を起用することを明らかにしています。
会見でNASAのネルソン長官は、中国の月探査計画を念頭に「われわれは中国より先に月に着陸するための、安全で信頼できる方法を新政権に引き継ごうとしている」と述べました。
アルテミス計画には日本も参加し、有人月面探査車の開発などで協力するのに対し、NASAは日本人宇宙飛行士に月面着陸の機会を提供することになっています。
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