ルーマニアでは、11月24日に行われた大統領選挙でそれまで無名の存在だったロシア寄りの主張などを掲げる無所属のジョルジェスク氏がSNSのTikTokで動画を拡散する選挙運動を展開し、首位に立ちました。
12月8日には決選投票が行われる予定でしたが、ルーマニアの憲法裁判所は6日、大統領選挙を無効にする判断を下したと発表しました。
選挙はやり直しとなり、今後、新たな日程が発表されるとしています。
今回の選挙をめぐっては、12月4日に政府が機密文書を開示し、ロシアによる介入の可能性があり、親ロシア感情などを広めるためにジョルジェスク氏の動画が組織的に拡散されていたと指摘していました。
裁判所は今回の判断について「選挙の手続きの公正さや合法性を確保するため」と説明するにとどめ、詳しい理由は明らかにしていません。
ジョルジェスク氏は6日、声明を出し「民主主義を踏みにじるものだ」として強く反発しています。
首都ブカレストの人たちからは「この先どうなるかが不安だ」などといった声が聞かれ、ジョルジェスク氏の支持者が反発して混乱を招かないか懸念を示していました。
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