韓国の金龍顕前国防相(聯合=共同)
【ソウル共同】韓国検察は11日までに、尹錫悦大統領に「非常戒厳」を進言したとされる金龍顕前国防相を逮捕した。聯合ニュースが伝えた。尹氏と共謀し内乱で重要任務を担った疑いがあるとして、内乱容疑などで逮捕状を請求していた。報道によると、検察は尹氏を首謀者とみて捜査を進めており、現職大統領に対する初の強制捜査に発展する可能性が出てきた。警察は戒厳令に関する閣議に出席した韓悳洙首相や閣僚らの関与も調べる。 非常戒厳宣言から10日夜で1週間。検察と警察に加え、政府高官の不正を担当する「高官犯罪捜査庁」も捜査に乗り出し、実態解明を急いでいる。現職大統領には不訴追特権があるが、内乱罪は例外に当たる。 一方、最大野党「共に民主党」は11日にも尹氏の弾劾訴追案を再び国会に提出し、14日の採決を目指している。弾劾手続きと刑事捜査で尹氏の包囲網が狭まっている。 韓国メディアによると、金氏は戒厳令を尹氏に建議し、国会や中央選挙管理委員会に兵力を投入するよう部下に指示した疑いが持たれている。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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