キリノ元大統領は、旧日本軍に妻や子どもを殺害されたにもかかわらず、終戦から8年後の1953年に、フィリピンでおかした戦争犯罪によって死刑などが確定していた100人余りの日本人の戦犯に恩赦を与えました。
式典ではキリノ元大統領のめいがあいさつし、当時、元大統領が恩赦を発表した際、「私たちの友人となるべき人々に対する憎しみを子どもたちや国民に引き継がせたくない」と述べた声明を読み上げ、日本との関係改善を重視した元大統領の功績をたたえました。
フィリピンは太平洋戦争の最大の激戦地で、100万人に上る国民が犠牲となり、戦後も強い反日感情が残っていましたが、恩赦をきっかけとしてフィリピンと日本は1956年に国交を正常化しました。
式典に出席したフィリピン駐在の遠藤和也大使は「勇気を持って難しい決断がなされたことが、今の両国の友好関係につながっている。日本人として歴史をきちんと伝えていかなければいけない」と話していました。
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