米誌タイムは12日、恒例の「今年の人」にトランプ次期米大統領(78)を選んだ。2016年に大統領選で勝利した時以来2度目だ。トランプ氏はこの日午前、「今年の人」になったことを記念してニューヨーク証券取引所で取引開始の鐘を鳴らした。妻のメラニア氏やバンス次期副大統領も同席。取引所内では拍手や「USA」コールがわき起こった。

 タイムはトランプ氏を選んだことについて、11月の大統領選で圧勝したことを評価。「米国の歴史上、類をみない政治的な返り咲き」と表現した。

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 また、トランプ氏の声は熱心な支持者だけに届いたのではなく、郊外の母親や高齢者、ラティーノ(スペイン語圏のヒスパニック)、黒人男性、若者、ハイテク業界で働く人たちなどに幅広く響いたとした。七つの激戦州を全て制したことや、全米の得票数でも勝利した点にも触れている。

 トランプ氏はタイムに、来年1月に大統領に就任したらまず21年1月に起きた連邦議会議事堂襲撃事件で有罪となった人々の多くに恩赦を与える考えを示し、「それは最初の1時間で始まるだろう。最初の9分かもしれない」などと語ったとしている。

 「今年の人」は1927年から始まり、世界に最も大きな影響を与えた人物や集団などを選んできた。昨年は米人気歌手のテイラー・スウィフトさんが選ばれた。22年はウクライナのゼレンスキー大統領と「ウクライナの精神」、21年は起業家イーロン・マスク氏が選ばれていた。

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