シリアでは独裁的なアサド政権を崩壊させたシリア解放機構のジャウラニ指導者が暫定政権の組閣作業を主導しているとみられ、21日、新しい外相に関連組織の政治部門出身でトルコに留学した経験がある37歳のシェイバニ氏が任命されました。

また、ロイター通信などによりますと新しい国防相には旧アサド政権との戦闘を指揮したシリア解放機構の幹部の、アブカスラ氏が任命されました。

シリア国営通信は21日、アブカスラ新国防相がジャウラニ指導者とともに国内の各武装勢力の代表と会談した写真を掲載し、新たな政府軍の整備に向けて協議したと伝えています。

暫定政権はこれまでのところ、シリア解放機構の関係者が相次いで重要閣僚のポストに就いたかたちです。

アメリカの有力紙ワシントン・ポストはアメリカ政府が暫定政権を主導するシリア解放機構に対し、多様な勢力を受け入れた包括的なものになればテロ組織の指定解除を検討する考えを伝えたと報じています。

このため、暫定政権が今後、国際社会からの求めに応じて少数派や女性を起用した国民融和の内閣を発足できるかが焦点となっています。

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