韓国軍合同参謀本部の発表によりますと、最近、北朝鮮が固体燃料式の弾道ミサイルを生産したり移動させたりする兆候が確認されたということです。
そのうえで、北朝鮮が年内に開催する予定の朝鮮労働党の中央委員会総会の前後に、音速の5倍以上にあたる極超音速で飛行する中距離級の弾道ミサイルなどを発射する可能性があるとしています。
また、この発射をめぐっては来月に控えるアメリカのトランプ次期大統領の就任など、内外の政治日程も考慮されるとしています。
一方、北朝鮮がことし3基を打ち上げる計画を掲げた軍事偵察衛星については、準備状況から年内の打ち上げは難しいとする見方を示しています。
来年の見通しについては、北朝鮮がアメリカとの交渉力を高めるためICBM=大陸間弾道ミサイルの発射や核実験など「多様な挑発を試みる可能性が高い」と分析し、米韓の協力などが重要だと強調しています。
このほか発表では、ロシアに派遣された北朝鮮の部隊について「およそ1100人の死傷者が出たことを確認した」として、北朝鮮が人員の交代や増員を準備していると指摘しています。
また先月、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が視察したとされる自爆型無人機を、北朝鮮が生産してロシアを支援しようとしていることも確認されたとしています。
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