スリランカ最大都市コロンボにあるIT企業を装った組織が、日本語のできるスリランカ人を募集し、現地から日本に電話をかけさせ投資詐欺をしている疑いがあることが分かった。実際に雇われ、短期間で辞めたスリランカ人男性が23日までに共同通信に実態を証言した。被害の詳細は不明だが「3千万円を振り込んだ人もいると聞いたことがある」と話している。 東南アジアを舞台に日本人が特殊詐欺の「かけ子」をしたケースはあったが、南アジアで現地の人が携わっていた疑いが浮上するのは異例だ。 男性は日本で働いた経験があり、日本語が堪能。組織は100人以上で構成されているとみられるが、日本人が関与している様子はうかがえなかったという。「日本に恩があり、詐欺に加担することにためらいを感じて辞めた」と語った。 男性はフェイスブックで求人を見つけ、月約25万スリランカルピー(約13万円)の給料にひかれ面接を受け採用された。拠点のオフィスビルの一室で渡された日本の電話番号一覧を基に電話し、日本語で投資話を持ちかけるよう指示された。
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