【ソウル共同】韓国野党は軍内部からの告発として、戒厳令を出す環境を整えるため、韓国軍が平壌に無人機を飛ばすなど意図的に北朝鮮を挑発しようとしたのではないかと尹錫悦大統領らを追及している。野党側は「北朝鮮が挑発に乗らなかったため、計画を修正して大統領が3日夜に戒厳令宣言を強行した」と主張した。  SBSテレビは20日、ノ・サンウォン元情報司令官が内乱容疑で逮捕される前に語った内容を報道。ノ容疑者は「(ごみ風船を飛ばす)拠点を韓国が攻撃したら(北朝鮮に近い)延坪島が砲撃されるかもしれず、続いて韓国が平壌を攻撃すれば戦争になる。良くないと(金龍顕前国防相に)話した」と証言した。  警察関係者は23日、押収したノ容疑者の手帳から「(韓国が黄海上の南北境界線と主張する北方限界線)NLLで北朝鮮の攻撃を誘導する」とのメモを発見したと記者団に明らかにした。どのような経緯で記されたかは不明だが、当局は北朝鮮の攻撃で「戦時」状態をつくって戒厳令の正当性を得ようとしたのか捜査する方針という。

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