韓国のユン・ソンニョル大統領の弾劾が妥当かどうか判断する憲法裁判所の弾劾裁判をめぐっては、大統領が裁判への出席などを求める裁判所からの文書を受け取っておらず、韓国メディアは、今週27日に予定されている弁論準備手続きに遅れが出る可能性を指摘していました。

こうした中、憲法裁判所は23日、ユン大統領のもとに文書が届いたとみなして、予定どおり27日に弾劾裁判を始めると発表しました。

裁判所は、ユン大統領側が27日の手続きを欠席した場合の対応については「裁判官が判断する」と述べるにとどめました。

一方、内乱などの疑いでユン大統領の捜査を進めている警察などの合同捜査本部は、25日の出頭を求める2回目の要請を大統領に送りましたが、受け取りを確認できないとしています。

韓国メディアは、ユン大統領に近い弁護士の話として、大統領が捜査よりも弾劾裁判の手続きを優先させる考えを示していると伝えていて、大統領が捜査にどう臨むのかについても関心が高まっています。

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