【NQNニューヨーク=戸部実華】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比164ドル04セント高の3万8839ドル72セントで推移している。前週末発表の4月の米雇用統計は労働市場の過熱感が薄れつつあることを示したと受け止められた。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げを始め、米経済はソフトランディング(軟着陸)できるとの楽観から株買いが続いている。
雇用統計で雇用者数や賃金が市場予想ほど伸びなかった。賃金インフレに対する懸念が薄れ、FRBの利下げ転換が先送りになるとの観測が後退した。米長期金利は6日朝に4.4%台と前週末終値(4.51%)を下回る場面があった。金利上昇が一服していることも、株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いにつながっている。
ダウ平均は前週末までの3日間で850ドルあまり上げていた。一部の主力株には利益確定売りも出やすく、伸び悩む場面もある。
個別銘柄では消費関連株や景気敏感株への買いが目立つ。ウォルト・ディズニーやアメリカン・エキスプレス、キャタピラー、ボーイングが高い。半面、アムジェンやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、アップルは下げている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸して始まった。
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