英公共放送BBCや民放スカイニュースは7日、英国防省の給与システムがハッキング被害にあい、現役の軍人と退役軍人の氏名や銀行口座といった個人情報が漏洩(ろうえい)したと報じた。中国の関与が疑われているという。
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BBCによると、被害を受けたシステムは外部の業者によって管理されていた。国防省はすでにシステムを停止させ、被害者に連絡を取っている。
中国外務省の林剣副報道局長は7日の会見で「全くのでたらめだ」と疑惑を否定。「政治的な目的からサイバーセキュリティー問題を利用して(中国を)中傷することに断固として反対する」と語った。在英中国大使館の広報担当者も「偽情報の拡散や、こうした自作自演の政治的茶番をやめるよう英国に求める」と反論している。
英国家サイバー安全センターは今年3月、中国のハッカー集団が2021~22年に、英国の議員や選挙管理委員会にサイバー攻撃を仕掛けたと指摘。英政府は、ハッカー集団の関連企業や個人2人に制裁を科していた。(藤原学思、北京=斎藤徳彦)
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