【ロンドン、北京共同】英メディアは7日、英国防省が陸海空軍それぞれの給与計算に使用している第三者提供のシステムに中国からのサイバー攻撃があり、氏名や口座情報が不正アクセスを受けたと報じた。英紙ガーディアンによると、推計27万件の給与記録がハッカーに見られる状態になった。給与計算システムは国防省の主要な他のシステムとは切り離されており、主要システムへの被害はないとみられる。 中国外務省の林剣副報道局長は7日の記者会見で、報道を巡り「全くでたらめだ」と反発。「政治的な目的でサイバーセキュリティー問題を利用して、他国を中傷しようとすることに断固反対する」と強調した。 被害があったのは現役軍人と一部の退役軍人への支払いを計算するシステム。国防省が最近、サイバー攻撃を受けたことを把握した。 英国では選挙管理委員会へのサイバー攻撃で4千万人分の選挙人名簿が不正アクセスを受け、英政府が3月、中国政府の関連企業と中国籍のハッカー2人に対する制裁を発表した。
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