ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部ザポロジエ州のロシア側行政府のバリツキー知事は13日、同州中部トクマクに対する12日夜のウクライナ側からの砲撃で子どもを含む10人が死亡したと明らかにした。タス通信などが報じた。
同行政府幹部によると住宅地に多連装ロケット砲が撃ち込まれ、住宅数軒が崩壊。約20人が負傷した。
ザポロジエ州の約70%はロシア側の実効支配下にある。トクマクは同州中部に位置する交通の要衝で、ロシア側が堅固な防衛線を築いているとされる。ロシア政府系テレビ「第1チャンネル」は13日、現地から「周辺に軍事施設などはまったくない」との住民の証言を伝えた。
ウクライナ軍は今月に入って無人機や長距離砲によるロシア側への攻撃を激化、各地の製油所などに被害が出ている。ロシア国防省は12日の戦況説明で、過去1週間に計1700以上の無人機を迎撃し、米国供与の高機動ロケット砲システム「ハイマース」など25発を破壊したと発表した。(共同)
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