トランプ前大統領は2016年の大統領選挙の前に不倫の口止め料をめぐって帳簿などの業務記録を改ざんした罪に問われ、4月中旬から連日ニューヨーク州の裁判所に出廷しています。

5週目に入った13日、元顧問弁護士のコーエン氏の証人尋問が行われました。

この中でコーエン氏は、女性側に口止め料13万ドルを支払ったことについて、「すべてトランプ氏の承認が必要だった」と述べてトランプ氏の指示を受けて金を支払ったと証言しました。

「とにかくやるんだ」と言われたと述べたほか、トランプ氏とのやりとりは直接会うか、電話で行い、「トランプ氏は電子メールでやりとりするとトラブルに巻き込まれる可能性があると頻繁に話していた」とも証言しました。

そして、「すべては選挙のためだった」と述べ、大統領選挙への影響を回避するための支払いだったと述べました。

法廷を出たあと、トランプ氏は報道陣に対し、「この国の民主主義におそろしいことが起きている。ここには詐欺も犯罪もない」と述べ、あらためて無罪を主張しました。

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