【シドニー共同】南太平洋にあるフランス特別自治体ニューカレドニアで13日から15日にかけて建物や車が燃やされ、商店の品物が略奪される暴動があった。警察や治安部隊との衝突も起きた。ラジオ・ニュージーランドは15日、ニューカレドニアの当局者の話として3人が死亡したと報じた。  欧州メディアがダルマナン内務・海外領土相の話として伝えたところによると、警察官を含む数百人が負傷。これまで130人以上が逮捕された。暴動は、フランスからの分離独立を目指す政治勢力のデモが引き金になったとみられる。  14日夜から夜間外出禁止令が出され、政庁所在地ヌメアでは、全ての集会を禁止。ニューカレドニア全域で公の場所での飲酒ができなくなった。国際空港は閉鎖され、学校は休校となった。  フランス国民議会(下院)はニューカレドニアでの地方選挙の有権者資格を拡大する憲法改正案について大詰めの審議を実施。独立派は「ニューカレドニアに新しく移住してきた人に投票権を広げると、先住民中心の独立派に不利に働く」と反発している。


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