イランの防空システムが中部イスファハンで無人機を撃墜する様子を写したとする映像を投稿した、イラン国営英語放送局プレスTVのX(旧ツイッター)の画面

 【テヘラン共同】イランから大規模攻撃を受けたイスラエルが4月19日に実施した反撃の詳細について、イランが内部で調査報告書をまとめたことが15日、分かった。イスラエルは電子戦を仕掛けながらイラン国内から発射した無人機計7機で2カ所の空軍基地への攻撃を試みたものの、防空システムで全て無力化したと主張した。米メディアはイスラエルがミサイルと無人機を併用し、イランの防空システムに被害が出たと報じていたが、否定している。  報告書によると、4月19日午前4時ごろ、イラン側は熱と電磁センサーを帯びた複数の小さな物体を覚知した。無人機5機が中部イスファハンの空軍基地から約5キロ離れた地点から発射され、同基地にある地対空ミサイルシステム「S300」のレーダーを狙っていることが判明したという。  5機のうち、2機が防空システムを混乱させるために先に突入しようとし、3機は自爆型だった。午前4時半までに全て無力化した。北西部タブリーズでも自爆型2機を電子妨害で無力化した。イスファハン攻撃の陽動作戦だったとみている。


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